時間の文法まとめと時制。復習にもどうぞ【ドイツ語文法54】

2026年1月30日著者: Nana

ドイツ語って似たような単語がいっぱいありますよね。

・vorとbevorとdavorってどれをどう使うんやっけ?

・seitとseitdemって同じやっけ、違うかったっけ?

・währendって二格がつくんやっけ?副文やっけ?

ふとした拍子にこのような混乱をしたことはないでしょうか。そう、単語が似てるねん!どれがどれやねん!とイライラすることもありますよね。

そのほかにもいっぱいあります。

nach・nachdem・danach

während・währenddessen

bis・bis zu・bis dahin

bei・wenn・dabei

など時間に関する単語でややこしいやつ。

今回はこのようなこんがらがりがちな単語を文法とともに一度まとめたいと思います。文法的にいうと、時間の前置詞、時間の接続詞、時間の副詞です。

すべて今までの文法で出てきたものなので復習になります。

特に試験などの作文では重要になってきますね。たとえばdavorとbevorだと動詞の位置が違うので、使い間違えると文法ミスになってしまいます。ここできっちりと違いを分かった上で正しく使いなおしましょう。

また時間の表現につきものの厄介なこと。それは時制。ちょっと日本語と異なるところもあるね。それもついでにやります。

それでは今回の復習内容はこちら。

時間の前置詞(文法3233

vor D, nach D, seit D, bei D, während G, bis A / bis zu D

時間の接続詞(文法40

bevor, nachdem, seit/seitdem, wenn, während, bis 

時間の副詞(文法52-1

davor/vorher, danach, seitdem, dabei, währenddessen, bis dahin

もし、これらの単語を初めて見た!という方はそれぞれの文法のほうに戻ってもう一度見てみてくださいね。

またこれらの単語を使うときの時制がとても難しいと思う方もここで少し説明していますので、見ていってください。

☆☆

今回はこれらの単語を意味別にみていきましょう。

表記はD=三格、A=四格、G=二格です。

それではさっそく一つ目から

~の前に

vor D, bevor, davor/vorher

1.前置詞:vor D

2.副文の接続詞:bevor

3.副詞:davorまたはbevor

それではいっきに例文を

1.Vor dem schlafen wiederhole ich die Vokabeln.

2.Bevor ich schlafe, wiederhole ich die Vokabeln.

3.Ich gehe um 23 Uhr ins Bett, davor wiederhole ich die Vokabeln.

いちおう訳も書いておきます。

1.睡眠の前に単語を復習する。

2.寝る前に単語を復習する。

3.23時に寝る。その前に単語を復習する。

1の前置詞vorは必ずその後ろに名詞(das Schlafen)がついていますね。

2は副文の接続詞bevorなので動詞schlafenが文の後ろに来ています。さらにその後の主文はコンマの後、動詞からでしたね。

3のbevorはただの副詞。なのでその後にすぐ2番目に来るはずの動詞が来ています。davor ich wiederhole…とはならないように。

時制

しかし時制には注意です。

「~の前に」の言い方で日本語母語者が間違いやすいのは副文のbevorを過去の形で使うときです。

たとえば

「寝る前に単語を復習したんだ」

と言いたい時、日本語では「昨日寝る前に」は現在形、そしてその後を過去の形で書いてあります。

でもドイツ語ではbevorを使う場合、文の時制は統一しなければなりません。これ大事。

なので

Bevor ich geschlafen habe, habe ich die Vokabeln wiederholt.

が正しいです。

直訳すると「寝た前に単語を復習したんだ」となります。

✖ Bevor ich schlafe, habe ich die Vokabeln wiederholt.

それでは次。

~の後に

1.前置詞:nach D

2.副文の接続詞:nachdem

3.副詞:danach

それでは例文です。

1.Nach dem Unterricht mache ich sofort meine Hausaufgaben.

2.Nachdem der Unterricht zu Ende ist, mache ich sofort meine Hausaufgaben.

3.Der Unterricht ist gleich zu Ende. Danach esse ich zu Mittag und mache meine Hausaufgaben.

1.授業の後、すぐに宿題をやることにしている。

2.授業が終わった後、すぐに宿題をやることにしている。

3.授業がもうすぐ終わる。そのあと昼飯食って宿題やるぜ。

der Unterricht(授業)はゼロ冠詞なので、2コマ授業があっても✖die Unterrichtenなどにはなりませんし、einもつきません。注意してね。

時制

そして時制については2の使い方、副文の接続詞nachdemのあとはいつも過去の形で使ってください。いつも!もちろん過去の形であればなんでもかまいません。もちろん過去完了形(plusquamperfekt)を使ってもいいです。しかし現在形はアウトだ。

2の文のようにこれを言っている時点では授業はまだ終わってないですが、それでも過去の形にしてください。そう決まっています。

また参考までに前置詞のvorとnachの後によくつけられる日常名詞も紹介しておきます。

vor/nach dem Frühstück(朝食の前・後に)

vor/nach der Schule(学校の前・後に)

vor/nach dem Abendessen(晩御飯)

vor/nach der Arbeit(仕事)

vor/nach der Pause(休憩)

vor/nach zwei Stunden(2時間)

vor/nach einer Woche(一週間)

vor/nach dem Konzert(ライブ)

vor/nach den Ferien(休み)

vor/nach dem Krieg(戦争)

vor/nach der Besprechung(会議)

vor/nach dem Film(映画)

vor/nach der Zeremonie(セレモニー)

vor/nach der Geburt(誕生)

vor/nach dem Training(トレーニング)

vor/nach dem Termin(アポ・約束)

補足

bevorとdanachの応用で「~する〇〇前」と「~して〇〇後」ってなんていうの、とよくレッスンでも訊かれます。

たとえば「ドイツに来て半年後に就職した」ってなんていうの、というものです。

これは単純に言うと、bevorやnachdemの前に「半年」などの期間をつけることで言うことができます。

たとえば

Zwei Jahre, bevor ich das erste Mal in Japan war, konnte ich mir nicht vorstellen, dort zu leben.

初めて日本に行く2年前には、そこで生活するなんて想像もできなかった。

Ein Jahr, nachdem ich angefangen habe, Deutsch zu lernen, habe ich die DSH geschafft.

ドイツ語の勉強を始めてから1年後に、DSHに合格しました。

ただこれはそんなに簡単ではありません。

「ある時点の2年前」や「ある時点の1年後」というはっきりとした「時点」がないといけません。

だから日本語で「ドイツ語を勉強してから1年後にDSHに合格した」と言いたくて直訳で

Ein Jahr nachdem ich Deutsch gelernt habe, habe ich die DSH geschafft.

と言ってしまうと、意味が変わってしまうのは分かりますか?

「ドイツ語を勉強をした時点の1年後」という過去の時点になりますから、上の文の意味は、その後1年間ドイツ語を勉強しなかったという意味になりますよね。なので意味には注意。

しっかりとした時点を意識して使ってください。「始めた」「終わった」「どこかにいた」などが文に入っていれば使っても大丈夫です。

ただ、話し慣れていない人は一文ですべて言おうとせずに、文をいくつもに分けて言うほうが聞くほうも分かりやすいと思います。「私は2年前に初めて日本に行った」「そしてその時はそこで生活するとは思ってもなかった」のように2文に分けると、簡単な文法で同じ表現ができます。

次。

~以来ずっと

1.前置詞:seit D

2.副文の接続詞:seit/seitdem

3.副詞:seitdem

まずはスタンダードな例文から。

1.Seit letztem Jahr lerne ich Deutsch, weil ich in Deutschland leben möchte.

2.Seit ich mich auf die Prüfung vorbereite, lerne ich regelmäßig Deutsch.

これもOK:Seitdem ich mich auf die Prüfung vorbereite, lerne ich regelmäßig Deutsch.

3.Ich habe meine Prüfung bestanden. Seitdem habe ich mehr Selbstvertrauen.

和訳

1.ドイツに住みたいので去年からドイツ語勉強してる。

2.試験準備をするようになってから、定期的に勉強するようになった。

3.試験に受かった。それ以来もっと自分に自信が持てるようになった。

このseitで嫌なところは、seitとseitdemの2択なんだけど、それぞれに2パターンの品詞が考えられるというところですね。

seitなら前置詞か副文の接続詞、seitdemなら副文の接続詞か副詞という2パターンです。

なのでこの単語が出てきたら、後ろがどうなってるのか把握してから訳してください。

時制

2の副文の接続詞として使うときの時制です。

この文法についてはあなたが初級なら、「今もまだ続いていることにしか言えないから、いつも現在形で」と教わるはずです。そうです、文の内容は間違いなく現在も続いていることがら。

ダイエット始めてから体調がよくなってる(今も継続中)とか、薬を飲み始めてから夜よく夢を見る(今も継続中)とか。

ただ実はseit/seitdemの後を過去の形にすることもできるのです。副文の内容がどこかの「時点」であれば。

たとえば「試験に受かってから自分にもっと自信がもてるようになった」と言いたい時の「試験に受かった時」は過去のある時点の出来事ですよね。

Seit ich meine Prüfung bestanden habe, habe ich mehr Selbstvertrauen.

ということができます。

ただし、副文が過去の形になっても主文はいつも現在形でなければいけません。だって今も続いているのだから。副文は「~した時点以来」と表現することができるので、過去の形でも使われることが多いです。

Seitdem ich einen Unfall gebaut habe, fahre ich kein Auto mehr.

(事故を起こして以来、もう車を運転していない。)

Seit ich meinen Schlüssel wieder gefunden habe, passe ich sehr gut darauf auf.

(鍵をまた見つけてから、すごく気を付けるようになった。)

レベルによって知識もいろいろと上乗せしていくことも重要です。しかし最初は基礎も大事なので順番通りにいくこともわすれずに。

最後に、前置詞seitのあとに入る名詞の例も参考程度にどうぞ。。

seit dem Umzug(引っ越してから)

seit dem Unfall(事故ってから)

seit dem letzten Treffen(最後に会ってから)

seit Beginn(最初から)

seit meiner Kindheit(子供の頃から)

seit der Geburt(生まれてからずっと)

seit der Schulzeit(学校時代以来)

seit dem letzten Konzert(最後のライブから)

*「ビザ更新後から」と言いたくて✖seit dem Visumとか✖seit dem Aufenthaltstitelと言ったのを聞いたことがありますはこれは言えません。すべての名詞に使えるわけではないので適当に言わないように。

それでは次。

~の間に

1.前置詞:während G

2.副文の接続詞:während

3.副詞:währenddessen

これも前置詞と副文の接続詞が同じ形をしているパターン。

例文

1.Während des Unterrichts höre ich aufmerksam zu.

2.Während ich im Unterricht Deutsch spreche, konzentriere ich mich sehr.

3.Ich habe mich für meine Prüfung vorbereitet. Währenddessen hatte ich sehr viel Motivation.

1の前置詞は二格なので注意。

1.授業中しっかりと聴いている。

2.授業でドイツ語を話してる間めっちゃ集中してる。

3.試験の準備してた。その間めっちゃモチベ高かった。

ちなみにwährenddessenはB2ぐらいで初めて見る単語だと思います。でも単なる副詞!使い方もただの副詞。でもなんか見た目はぎょっとしますよね。dessenがついてるから。これ関係代名詞の二格でしか見たことないやん。もしかしてwährendderenもあるの、名詞次第で?となんか嫌な予感した方いるかもしれませんが、ないよ!ただの副詞!簡単!

簡単なのでちゃちゃっと次。

~までに

1.前置詞:bis A / bis zu D

2.副文の接続詞:bis

3.副詞:bis dahin

例文

1ー1.Ich lerne jeden Tag bis spät in die Nacht.

1ー2.Ich wiederhole die Vokabeln bis zum Abend.

2ー1.Ich lerne mit den Videos, bis ich den Inhalt gut verstehe.

2ー2.Bis ich die B2-Prüfung bestanden habe, habe ich eine Sprachschule besucht.

3Ich möchte in Deutschland studieren, bis dahin lerne ich intensiv Deutsch.

これは前置詞がbisとbis zuの2パターンあるやつ。これはA2の教科書で一度でてくるので初級の文法です。簡単に言えばbis Aはゼロ冠詞や副詞、bis zu Dは冠詞つきの時です。

たとえばbis morgen(明日まで)など副詞だとつけるだけ。bis 11 Uhr(11時まで)はゼロ冠詞なのでそのままつけるだけ。

bis zu Dのほうはたとえば定冠詞がつく日にちです。bis zum 30. Januar(1月30日まで)とかbis zum Wochenende(週末まで)とか。

あと意味的にもちょっと違う。

Der Deutschkurs findet von August bis Oktober.(ドイツ語クラスは8月から10月まである。)は8月も10月も特定していないので毎年あるという意味。

でも今年だけなら

Der Deutschkurs findet vom Augst bis zum Oktober.と「この=今年の」と特定していいます。

日本語訳

1ー1.毎日夜遅くまで勉強してるねん。

1ー2.今夜まで単語復習するわ。(特定してる!)

2ー1.内容をちゃんと理解できるまでビデオで勉強するわ。

2ー2.B2の試験に受かるまで、語学学校に通っていた。

2.ドイツで大学に行きたいねん。それまでに集中してドイツ語やるわ。

時制

2-1と2-2で示しているように時制は常に統一してください。日本語だと2-2の副文は現在形でしか言えませんね。「試験に受かったまで」って言われへんもん。

でもドイツ語の「~まで」は時制統一!

いやはや時間の表現は時制がちょっと迷うことも多い。

次。最後

~の時

1.前置詞:bei D

2.副文の接続詞:wenn

3.副詞:dabei

唯一ちょっと見た目がちがうやつですね。beiとwenn。

例文。

1.Beim Deutschlernen esse ich immer Bonbons.

2.Wenn ich neue Wörter lerne, wiederhole ich sie laut.

3.Ich lese einen Text und mache mir dabei Notizen.

1.ドイツ語学習のときいつも飴をなめてる。

2.新しい単語を勉強するとき、声にだして繰り返します。

3.文章を読んで、その時にメモを取ります。

副文のwennは意味が二つ(~の時/もし)があります。文の中にimmerが入っていたら必ず「~の時」と訳します。もし接続法二式で書かれていたらそれは「もし」ですね。文によって訳し分けてくださいね。

前置詞のbeiは非常に訳しにくく、意味もたくさんあるのですが(そのため初級などで扱える語ではありません)、ここでは「時間の前置詞のbei」として書いてありますので、~の時、と訳してください。

たとえばBeim Deutschlernen brauche ich viel Zeit.(ドイツ語の勉強の時たくさん時間がかる)という文は~の時とも訳せますが日本語では(ドイツ語の勉強にはたくさん時間がかかっている)のほうが自然かもしれません。このように便利だけどちょっと扱いにくい語ではあるので、まだ十分な時間ドイツ語に触れていない方はまず、wennをたくさん使えるようになってください。そっちが基礎です。

☆☆

まとめ。

今回は意味別に、時間の前置詞、接続詞、副詞をまとめました。

1.~の前に:vor D, bevor, davor/vorher

2.~の後に:nach D, nachdem, danach

3.~以来ずっと:seit D, seit/seitdem, seitdem

4.~の間に:während G, während, währenddessen

5.~までに:bis A/bis zu D, bis, bis dahin

6.~の時に:bei D, wenn, dabei

それではこれらを使って以下のテーマで作文を書いてみましょう。

あなたのドイツ語歴は?ドイツ語の学習方法は?

ドイツ語でいろいろ書いてみましょう♪

レッスンに来られている方は持ってきていただいてもかまいません♪

時間の表現を使った読解もやってみてね。

名古屋主婦殺害事件をドイツ語で読む【文法54読解練習】

Im Jahr 1999 wurde eine Hausfrau in Nagoya vor den Augen ihres zweijährigen Sohnes ermordet…. 訳し方のテクニックをつぶさに。

前の文法

ドイツ語接続詞まとめ-Konnektoren-【ドイツ語文法53】

ドイツ語の接続詞は何種類?今までやった接続詞の復習。練習問題は最近の日本の事件を題材にして作ったよ。

次の文法

前のページ

〇〇人(国籍)は簡単に言え【実用ドイツ語】

ドイツ語の「〇〇人」が覚えられなくて困っていませんか? 暗記に頼らず、今日からすぐ使える実践的な言い換えテクニックをわかりやすく紹介します。

次のページ

動画解説

ドイツ語は「現地の教科書」をメインに勉強することをおすすめします。

教科書をやりながらこのサイトや動画を知識の補足、補強に使ってくだされば本望です。

上級を目指す人用のおすすめ教科書↓

Begegnungen A1

Begegnungen A2

Begegnungen B1

Erkundungen B2

Erkundungen C1

中級を目指す人用のおすすめ教科書↓

Spektrum A1

SpektrumA2

SpektrumB1

SpektrumB2

ドイツ語上達の助けには個人レッスンをご利用ください♪