ドイツ語で〇〇人って国籍をいうのとても難しいですよね。カナダ人とかフランス人とか。日本語みたいにさいごに「じん」ってつけるだけじゃありません。
まず単数形の男性と女性と複数形の3択だし、パターンは大きく分けて2種類あります。
2パターンの基礎知識は最低限知っておかなければなりません。
一パターン目は男性なら最後にer、女性なら最後にinがつくバージョン。
Japaner/Japanerin(日本人)
Koreaner/Koreanerin(韓国人)
Österreicher/Österreicherin(オーストリア人)
Schweizer/Schweizerin(スイス人)
Amerikaner/Amerikanerin(アメリカ人)
Ukrainer/Ukrainerin(ウクライナ人)
二パターン目は男性のうしろにeのみがつくバージョン。
Chinese/Chinesin(中国人)
Franzose/Französin(フランス人)
Brite/Britin(イギリス人)
Pole/Polin(ポーランド人)
Türke/Türkin(トルコ人)
Russe/Russin(ロシア人)
しかも2パターン目はすべて男性弱変化名詞だね。大変。なにそれ。
これが国の数だけあるんだからたまりません。一覧を見よ↓
こんなもんいちいち全部覚えてられへんやろ。ていうかこれを暗記カードとかに書いて延々と覚えようとするのは効率が悪いです。時間は有限だし、労力が使う比率と合わない。
さらにこんな例外もいっぱいあるし
ハンガリー(Ungarn)
Ungar/Ungarin(ハンガリー人)
イスラエル(Israel)
Israeli/Israeli (Israelin)(イスラエル人)
フィリピン(die Philippinen)
Filipino/Filipina(フィリピン人)
チリ(Chile)
Chilene/Chilenin(チリ人)
コンゴ(Kongo)
Kongolese/Kongolesin(コンゴ人)
アジア(Asien)
Asiat/Asiatin(アジア人)
さらにドイツ人だけはソロの例外ですし。
Deutscher/Deutsche(ドイツ人)
ドイツ人については文法があり、語尾が変化しますので詳しく知っておく必要があります。この文法については時間をかけて勉強してください。↓
形容詞の名詞化(1) -Adjektiv als Nomen-【ドイツ語文法45】
「あなたはドイツ人ですか?」と正しく訊けますか?日本人(その他の国籍も)とドイツ人という単語は文法が違います。 der Japaner/die Japanerin. der Deutsche / die Deutscheと言います。なぜ?
ここまで来たらもう〇〇人のドイツ語勉強しよって気失せましたでしょ。そう、やる気を失った人は読み進んでください。
しかし〇〇人についてはね、世界中のニュースでは出てきますから、見て理解できるようにはしなければなりません。Kongolesenと出て来たら「あ、これはコンゴ人と書いてある」と分かればOKってことです。テキストの中にあったUngarやPoleを見て、分からなければアウトです。それは勉強しよう。
大概はUngarnやPolenなど国の名前さえ知っていればそこから〇〇人の予測ができます。
完全に覚えて会話や作文で出せるようにする〇〇人は、自分の知り合いや好きな有名人などの国籍ぐらいにすることをお勧めします。それなら日常会話でもその人たちの話題を出す時に使いやすいからです。
ちなみに私は真っ先に「台湾人」を覚えましたよ。一番知り合いが多いから。台湾人、みなさん言える?
単語は選んで覚えろ。人に選んでもらう(=誰かが作った単語帳とか覚える)んじゃなくて自分で選ぶのだ。当たり前だ。
☆☆
ということで前置きが長くなりました。
全部覚えるのは無理、と分かっていてもふいうちで出てくることもよくありますよね。とくに海外住在の人はそんな体験たくさんしてるのでは。
〇〇人って言いたいけどそれ知らん!みたいな。2パターンしかないからあてずっぽで言えそうやけど、驚くほど当たらない。なぜ!?という経験もたくさんあるのでは。そう、あれ不思議なほど当たらないですね。やはり例外が多すぎるのかも。
だから!簡単に言おう。
今から簡単にいえる国籍の書き換えを紹介します。難しい説明長々したけど、以下からは簡単です。
1.「あの人は〇〇人だ」
例えば
Er ist Chilene.
Sie ist Chilenin.
あの人はチリ人です。
でもチリ人を覚えてない時はどうすればいい?
こういえばいい。
Er ist aus Chile.
Sie ist aus Chile.
aus +国を使えば、〇〇人という意味になります。
もちろん国の名前は知っている必要はありますね。男性女性中性もね。でも〇〇人よりましやろ。
Er ist aus der Schweiz.=スイス人です
Sie ist aus den USA.=アメリカ人です
みたいな。
次もこの応用。
2.「昨日イスラエル人(男性)と知り合ったんだ」
イスラエル人を知っていれば
Ich habe gestern einen Israeli kennengelernt.
と言えますね。でも知らなかったら?
Ich habe gestern jemanden aus Israel kennengelernt.
Ich habe gestern einen Mann aus Israel kennengelernt.
ein Mannやeine Frau、またはjemand(誰か)と言えばいい。そしてaus+国をつければ完璧。
どんどん練習。
3.「今日ポーランド人の子(女性)と会うんだ」
Ich treffe mich heute mit einer Polin.
Polinとか覚えてますか?覚えてないよね。じゃあどう言おう?
ひとつ前のように
Ich treffe mich heute mit einer Frau aus Polen.
と言ってもいいし、もし友達なら
Ich treffe mich mit einer Freundin aus Polen.
というのはどうでしょう。
また、仕事している人、これはどういう?
4.「フランス人の同僚がいる」
つかえそう。
Ich habe einen Kollegen aus Frankreich.
ちなみにあなたはどこの国の同僚がいますか。
der Kollegen/die Kollegin(同僚)という言葉も覚えておこう。
次。
5.ウクライナの知り合いがこれ言ってた。
Das hat eine Bekannte aus der Ukraine gesagt.
これはちょっと難しいね、ウクライナは女性名詞だから。
知り合いのドイツ語はder Bekannte/Bekannteといって、「ドイツ人」と同じ文法を使う。「知り合い」を言うのをあきらめることにする人はeine Frau(女性)でも全然OKだし、jemandと濁しても全然OK。
単語は自分にやりやすいようにちゃんと選択して少しだけ覚えよう。
☆☆
次。複数形もやっとく。全体的にまとめて言うこともよくありますよね。
6.アジア人は小さくて細い人が多い。
「アジア人」は意外と使うのにどの教科書にも書いてないことが多い。しかも今回は複数形なので
Viele Asiaten sind klein und schlank.
と言えればそれで文句がない。でも言えない時は?
Viele Leute aus Asien sind klein und schlank.
Leute(人々)という単語はこういう時マジで便利。もちろんMenschenでも問題ありません。ただPersonenは文法は合ってるけど誰も言わないので、全体的に言いたい時はどっちかにしましょう。
ひとつ前のページでやったこの文も復習しとこう。
7.Viele Japaner sind konfliktscheu.
konfliktscheuってなんだった?波風立てたくない、とか争いが嫌い、という意味だったですね。
Viele Leute aus Japan sind konfliktscheu.
とも言える。
また、aus +国だと完全に〇〇人、つまり国籍を言っているけど、in +国にするとその国籍を濁すことができてとても便利です。
たとえば
8.中国ではたくさんの人がネットでいろんなものを注文している。
これをドイツ語にすると
Viele Leute in China bestellen viel im Internet.
「中国人」と断定せずに、外国人も含めて中国に住んでいる人たちという意味になるので、差別発言を避けれるという便利な表現だったりする。
もう一つ。
9.たくさんのイラン人が政治システムに抗議した。
Viele Iraner protestierten gegen das politische System.
↑これだとイラン国籍の人たちという意味になるけど
Viele Leute im Iran protestierten gegen das politische System.
↑これだとイランに住む人たちという意味になる。
小さいけど大きな違い。
次。
10.私は台湾に住んでる人とよく中国について話す。
これはausとinどっちがふさわしいでしょう?
まぁ翻訳が物語ってるので迷うことはないですね。
Ich rede oft mit Leuten in Taiwan über China.
台湾に住んでいる人々は国籍関係なく中国には敏感です。
最後。
11.私は中国語を上達させるために台湾人とよく話します。
これはどうでしょう。
これも翻訳でわかりますが、
Ich rede oft mit Taiwanesen, um mein Chinesisch zu verbessern.
Ich rede oft mit Leuten aus Taiwan, um mein Chinesisch zu verbessern.
これのどちらかです。
いつのまにか前置詞ausとinのニュアンスの使い分けになってしまいましたが、小さな違いに見えて、なかなか大きな意味をもつこともあります。
同じ日本人といっても日本に住んでいる人が全員日本人ではないので、そのへんを意識してausとinを使い分けるほうがただ〇〇人を覚えるよりもよっぽど実用的だと思います。
また、最後に同僚や友達など国籍と一緒に使いやすい名詞の一覧も紹介しておきます。
あなたが個人的に持っておくアクティブ単語は、知り合いなどの国籍一覧+以下の一覧、で実用性がとても高くなるでしょう。
der Mann(男性)
die Frau(女性)
*若いと年配をつけるなら↓
der junge/ältere Mann
die junge/ältere Frau
der Bekannte(知り合い)
die Bekannte(知り合い)
der Kollege(同僚)
die Kollegin(同僚)
der Kommilitone(大学の同級生)
die Kommilitonin(大学の同級生)
der Schulkamerad(高校までの同級生)
die Schulkameradin(高校までの同級生)
der Verwandte(親戚)
die Verwandte(親戚)
der Freund(友達)
die Freundin(友達)
mein bester Freund(親友)
meine beste Freundin(親友)
der Nachbar(隣人)
die Nachbarin(隣人)
der Lehrer(先生)
die Lehrerin(先生)
などなど。あなたのまわりにはどんな国籍の人が多いですか?考えてみてね!
☆☆
まとめ
1.国籍〇〇人はドイツ語は約2種類(-er / e-)
2.↑は例外も多い
3.〇〇人じゃなく、国の名前でいえば楽
4.特定の人の場合はaus+国,
5.一般的に言う場合はLeute/ Menschen aus+国=~出身の人、そしてin+国(~に住んでいる人)と自覚して使い分けよう。
☆☆
今回のテーマに関しては日本語はらくでいいですねぇ。でも〇〇人とひとまとめにしない方がいい時は日本語のほうも考えたほうがいいかもしれませんね。
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日本語的な発言をドイツ語で言うよ。6つ紹介。【ドイツ語表現】
人見知り、恥ずかしがり・波風たてたくない・嫌われたくない・他人に迷惑をかけたくない・考えが変わった・義理チョコ
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時間の文法まとめと時制。復習にもどうぞ【ドイツ語文法54】
nach, nachdem, danachの使い分け方など。意味別に6種類あります。前置詞、接続詞、副詞にわけて覚えよう。
動画解説
ドイツ語は「現地の教科書」をメインに勉強することをおすすめします。
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