ドイツ語で〇時△分の言い方まとめ・時刻のかゆいところ【ドイツ語初級14-2】


ドイツ語の時刻でおさえておくポイントを解説します。

umがつく時つかない時

「何時」か訊いたり答えたりするときは前に何もつかず、「何時〇〇をする」というときは前にumをつける。つまり日本語で「に」がいる時にはumをつけると覚えてください。

また口語では最後のUhrを省略しても全然OKです。しかし1時のときだけはUhrがつくとeinに、つかない時はeinsになるので注意。

例)

X: Wie viel Uhr ist es?
(今何時?)

Y: Es ist ein Uhr. / Es ist eins.
(1時だよ)

☆☆

X: Wann kommst du heute zurück?
(今日何時に帰って来る?)

Y: Ich komme um 18 Uhr zurück./ Ich komme um 18 zurück.
(18時帰って来るよ)

 

gegen+時刻

gegen+時刻で「〇〇時頃」といった少し曖昧な表現をすることができます。

そしてこの場合は「何時」でも「何時に」でも分けることなく使うことができます。

例)

X: Wie viel Uhr ist es?
(今何時?)

Y: Es ist gegen acht Uhr./ Es ist gegen acht.
(8時頃だよ)

☆☆

X: Wann kommst du heute zurück?
(今日何時に帰って来る?)

Y: Ich komme gegen 18 Uhr zurück./ Ich komme gegen 18 zurück.
(18時頃帰って来るよ)

しかし注意!gegenとumは一緒につけられません。以下のミスはよく聞きますのでご注意を。

✖Ich komme gegen um 18 Uhr zurück.

またgegenと似た意味でcirca, ungefähr, etwaのような単語もあります。日本語のように「約」「およそ」「だいたい」という感じの同じ意味をもちます。

この3つはumと一緒に使うことができます。なぜならgegenが前置詞なのに対してこの3つは副詞だからです。前置詞+前置詞は自由に付け替えられませんが、前置詞と副詞であれば問題ないからです。

しかし口語では「〇時ごろ」というときはgegenが使われることが一番多いので、umをつけないように気を付けて!

 

24時間制に慣れよう

日本では午前、午後を使う12時間制が一般的ですが、ドイツでは24時間制で表すのが一般的です。アポイントやアナウンスなどは必ず24時間制。また少し丁寧に話さなければならない相手などには24時間制を使いましょう。

また13~24時までの時はかならずUhrもつけてください。

✖Ich habe um 13 meinen Deutschkurs.

〇Ich habe um 13 Uhr meinen Deutschkurs.

しかし日常の口語で、近い相手には12時間制も多用します。

私の感覚的には、Treffen wir uns um drei?(3時に待ち合わせする?)とかIch komme um sechs zu dir.(6時にそっち行くわ)のように短い方を使う人も多い印象があります。日常生活の会話では12時間制を使うほうが多いかも。

24時間制を使うと理解ミスなども少ないので確実です。私は1時~24時までそのままの数字で言うことをおすすめします。ちなみに数字を書くときは0~12まではアルファベットで、13以降から数字で書いてください。そう決まっています。

✖ Ich komme um 6 Uhr zurück.←12までの数字はアルファベットで!

それでは以下の日本語で言い慣れた数字を24時間制に変換して練習しましょう。普段使っている日本語の表現をしっかりと頭で変換して慣れましょう。↓

午後1時: dreizehn Uhr

午後2時: vierzehn Uhr

午後3時: fünfzehn Uhr

午後4時: sechzehn Uhr

午後5時: siebzehn Uhr

午後6時: achtzehn Uhr

午後7時: neunzehn Uhr

午後8時: zwanzig Uhr

午後9時: einundzwanzig Uhr

午後10時: zweiundzwanzig Uhr

午後11時: dreiundzwanzig Uhr

午前0時: null Uhr

どうでしたか?意外と難しいでしょう?習慣の定着はつよい。

また〇〇時〇〇分と細かいとこを言いたい時も24時間制で言えるようにしておこう。

Es ist sechzehn Uhr zwanzig.

=午後4時20分

ちなみに「分=die Minute」はつけません。

しかし〇〇時〇〇分という表現を使わない人はとても多いです。ほぼほぼ聞いたことがないぐらいに使わないかもしれません。

なぜならこっちを使うから!↓

 

12時間制を使う時

〇〇時半、〇〇時15分前/後、〇〇時5分前/後、10分前/後、20分前/後の言い方。

しかもこれらはさっきと一転してほとんど12時間制で言われます。

また最後にUhrもつけません。短いので慣れるととても便利です。

まずは「半」から

〇〇時半

これの言い方は日本語とは少し違い、「8時半」の場合は、「9時の半分=halb neun」といいます!だから日本語で考える時は時刻に+1を足して半分、と考える癖をつけよう。8時半なら8+1で9にして、9の半分、と考える。

慣れればこっちのほうが合理的な気がします。私だけ?

8時半:halb neun

9時半:halb zehn

10時半:halb elf

11時半:halb zwölf

12時半:halb eins (!)

13時半:halb zwei

14時半:halb drei

15時半:halb vier

16時半:halb fünf

17時半:halb sechs

18時半:halb sieben

19時半:halb acht

・・

どこまでいっても12時間制です。

次。

15分後と15分前

たとえば「1時15分」をドイツ語でいうには「1時の4分の1あと」、「12時45分」をドイツ語にするには「1時の4分の1まえ」といいます。

じゃあ4分の1はドイツ語でなんていうんやった!?

ein Viertel

という!名詞!

なので「今1時15分」と言いたかったらeinを取って

Es ist Viertel nach eins.

「今12時45分」は

Es ist Viertel vor eins.

といいます。

この辺からちょっと混乱してくると思うので、練習問題もやっとこう。

以下の時刻をドイツ語で声に出して言ってみてね。すらすら出てくるまで繰り返してください。

1.8時15分

2.7時45分

3.12時15分

4.11時45分

5.16時45分

6.13時45分

7.13時15分

8.14時15分

9.23時45分

10.23時15分

11.6時15分

12.6時45分

以下答え↓

1.Viertel nach acht
2.Viertel vor acht
3.Viertel nach zwölf
4.Viertel vor zwölf
5.Viertel vor fünf
6.Viertel vor zwei
7.Viertel nach eins
8.Viertel nach zwei
9.Viertel vor zwölf
10.Viertel nach elf
11.Viertel nach sechs
12.Viertel nach sieben

次。

5分前と5分後

「1時5分前」や「1時5分後」は日本語の順序を逆にして「5分前1時(fünf vor eins)」「5分後1時(fünf nach eins)」といいましょう。

これは10分前/後、20分前/後も同じです。

これもすぐに出てくるように練習しとこう。いいですか、書くんじゃなくて声を出して話してね!なぜか書くのが好きな人が多い印象があるが、こういう実用的なものは書いても自己満足以外の何物でもないと思う。発音して覚えていこう!これ上達のコツですよ。

1.13時5分:

2.13時10分:

3.13時20分:

4.13時40分:

5.13時50分:

6.13時55分:

7.8時40分:

8.6時5分:

9.23時55分:

10.20時20分:

答え↓

1.fünf nach eins
2.zehn nach eins
3.zwanzig nach eins
4.zwanzig vor zwei
5.zehn vor zwei
6.fünf vor zwei
7.zwanzig vor neun
8.fünf nach sechs
9.fünf vor zwölf
10.zwanzig nach acht

12時間制も忘れてませんか?気を付けてね!

次。

25分と35分

これも残念ながらネイティブが多用するので覚えないわけにはいきません。

「1時25分」は「1時半の5分前」といいます。そしてさっきのように順序が逆転するのでドイツ語にすると

fünf vor halb zwei

が正しい。あーややこしいね!

そして「1時35分は」「1時半の5分後」なので

fünf nach halb zwei

こうやって書いていてもあぁよう聴くわーほんでよう言うわーと思うのでこれも練習ないわけにはいかない。

1.5時25分

2.5時35分

3.18時25分

4.18時35分

5.9時25分

6.9時35分

7.0時25分

8.0時35分

答え↓

1.fünf vor halb sechs
2.fünf nach halb sechs
3.fünf vor halb sieben
4.fünf nach halb sieben
5.fünf vor halb zehn
6.fünf nach halb zehn
7.fünf vor halb eins
8.fünf nach halb eins

どうですか。何度か練習すれば不思議と慣れてきませんか?

しかし5分、25分、35分などの表現には日本語でも「〇〇時すぎ」という表現があるように、5分のところをkurzに書き換えてもかまいません。

例)5時25分のところをkurz vor halb sechsという人はとても多いです。前でも後でもkurzをつけるだけです。

☆☆

ということで動画ではまたこの記事とは全く別の視点で時刻を解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。

動画解説↓

つづき

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歯医者でのdürfen【ドイツ語実践】

歯医者で指示を出される時にdürfenを使っていた実例。

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