不運なことに遭遇し、ツイてないと言いたいときのドイツ語表現を2つ紹介します。自分のことでも他の人のことでも両方使えます。
Ich hatte Pech. (フォーマル)
Ich habe die Arschkarte gezogen.(口語)
“Pech”=不運、という単語はドイツ語クラスでも習いますね。
しかしドイツ語ネイティブがよく使う表現は2つ目の文のほう。口語です。“Arsch”は尻ですから、どういう意味?今日はこれを説明します。
・Arschkarte ziehenという表現
直訳すると“der Arsch”=尻、“die Karte”=カード、ziehenは引く、という動詞なので「ケツのカードを引く」となります。
Arschkarteの由来は、サッカーなどのレフェリーが、ズボンの尻ポケットにレッドカードを入れている事から来ています。
昔のテレビは白黒で、レフェリーの出すカードの色が分からなかったため、イエローカードを前胸、レッドカードをズボンの尻ポケットに入れていました。1
つまりレッドカード=尻ポケットから出てくるカード=尻カード。
レッドカードが出てくると退場しなければならないため、何か不遇なことが起きたときに「尻カードを引いてしまった」と表現するのです。2
ちなみにサッカーで使われる本物のレッドカードのことはArschkarteとは言いません!あくまで「ツイてない」という意味の言い回しです。
最後に例文を。
・Warum ziehe ich eigentlich immer die Arschkarte? = なんで私ばっかいつもツイてないの?
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